考えるために、
何を置こう。
同じ絵を眺めてみる。
手を動かしながら、形にしてみる。
カードを引いて、いつもとは違う問いに出会ってみる。
6つのマスに、それぞれの考えを置いてみる。
人と人の間に、何かを置く。
それだけで、いつもの話し合いとは違うことが起きることがあります。
目の前に形があることで、言葉にならなかった考えが出てくる。
誰かが置いたものから、思いがけない話が始まる。
人は、頭の中だけで考えているわけではありません。
モノは、考えるための道具にも、思わず関わりたくなるきっかけにもなります。
アートプログラムの進行に携わり、作品を介して人と人が対話する面白さに触れてきました。そうした経験も、今の仕事の土台になっています。
学習環境デザインを牽引されてきた上田信行先生や、京都の貼り箱専門店Box and Needleのオーナーでありラーニング&ラーニングツールのデザイナー大西景子さんをはじめ、これまで出会ってきたさまざまな方たちや、書籍で示された知恵や方法を借りながら、その場に合った学びや対話をデザインしています。
もっとも大切にしているのは、手法に走るのではなく、人が思わず関わりたくなり、考えたくなる環境をつくることです。
学びと対話のために取り入れている考え方や方法
1
同じものを見て、
違いを楽しむ
一つの作品を一緒に眺めながら、見えたことや感じたことを話してみる。
正解を探すのではなく、誰かの言葉をきっかけに、もう一度作品を見てみる。
同じものを見ているはずなのに、こんなにも違う景色が見えている。その驚きが、普段の仕事の中での対話にもつながっていきます。
2
考えを、
目の前に置いてみる
キューブ、あるいはスケッチブックで6つのマスに、それぞれの言葉や考えを書き出して、皆とシェアする。
頭の中だけで考えていたことが目の前に並ぶと、自分でも気づかなかったつながりが見つかったり、ほかの人の考えと組み合わせて新しい問いが生まれたりします。
話すのが得意な人だけでなく、考えながら言葉を探している人も参加できる。そんな対話のための道具です。
3
手で考え、
物語をつくる
ブロックや粘土を使って、言葉にしにくい考えや経験を形にしてみる。
つくったものを手がかりに話すことで、普段はなかなか表に出てこない思いや、本人も気づいていなかった意味が見えてくることがあります。
4
カードを並べて、
考えを広げる
コンセプトや問いをカードにして並べ替えながら、ワークショップを組み立てる。
価値観カードを使って、お互いの大切にしていることを知る。普段は出会わない考え方を手がかりに、いつもの問いを違う角度から眺めてみる。
選ぶ、並べる、組み合わせる。小さな動作から、新しい発見や対話が生まれます。
5
フレームワークで、
見方を変える
物事をどんな枠組みで捉えるかによって、見えてくるものは変わります。
システム思考で関係性や構造を捉える。チームの関わり方を描き出す。ありたい未来から今を考える。
さまざまな考え方やフレームワークを、答えを当てはめるためではなく、新しい問いや可能性を見つけるために使っています。
6
対話のかたちを、
変えてみる
輪になって、一人ひとりの声を聞く。誰かの悩みを、ほかの人が自分の視点から考えてみる。結論を急がず、問いを深めていく。
サークル対話や「タニモク」、オープンダイアローグの考え方なども参考にしながら、その場に合った対話をつくります。
それぞれの見方が持ち寄られることで、思いがけない発見が生まれることもあります。

